はやぶさウィークリーブリーフィング第6回
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月30日(月)、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル内のサンプル採集作業について説明するブリーフィングの第6回を開催した。出席者は向井利典・JAXA技術参与。
なお、ウィークリーブリーフィングの予定は当初、今回までであったが、回収作業の長期化に伴い、引き続き開催されることになった。9~10月のスケジュールは以下の通り。大きな動きがあれば、これとは別に開催されることもある。
・9/14(火)
・9/27(月)
・10/12(火)
・10/25(月)
今回の取材メモを以下に添付する。
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動きは特にない
これまで継続してヘラについた微粒子を
マニピュレータで回収する作業を続行中
サンプルキャッチャーからマニピュレータで
直接回収する作業を行っている
これも継続だが
光学顕微鏡でマニピュレータで回収が難しい微粒子
ヘラに付着した状態で電子顕微鏡で観察できないか
ヘラの形状や電子顕微鏡のパラメータを現在検討中
NASAも含めて経験のないことをやっているので
時間がかかっているが
NASAや大学も含めて英知を結集して作業をやっていこうと
状況としては以上
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質疑応答
Q 朝日新聞
一週間での進展は何が
A ほとんどの作業は継続してやっているもの
進展というと、回収した粒子が増えたくらい
検討しているヘラの形状もおおよそ決めた
現在作る準備をしているところ
少しずつは進展している
Q ヘラの形は 具体的に
A いままでのヘラは大きい
数mmの小さなヘラを作ってと
それだと届かなかったところにも届く
作るにはメーカーさんに頼まないといけない
Q 毎日新聞
B室を見る予定は
A A室が一通り終わってから
いまの作業
ヘラで回収は1回やると1週間 それを何回か
1カ月かかる
B室に行くのは10月半ばと想定している
マニピュレータでの回収はうまくいって1時間
1日に1個か2個
下手するとそう言う状況
ヘラは何十個のオーダーで取れるが
それを調べるとやはり時間がかかる