はやぶさブリーフィング1月第2回
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月31日、はやぶさキュレーション作業に関する定例ブリーフィングを開催した。出席者は向井利典・JAXA技術参与。以下に、いつものように取材メモを貼り付けておく。
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向井
初期分析がいよいよ始まった
すでに報道されているように
1/22からスプリング8
いまはちょうど高エネ研の放射光設備を
使ってやっているところ
ほかの各大学の分析もこれから順次始まる
内容については前回の一覧表を参照
相模原の方はほかの大学の試料の準備
電子顕微鏡の中で操作できるマニピュレータ
マイクロマニピュレータ
が入ってきて機能試験を始めた
今後この試験をするのと
大学の初期分析が始まる
それがいまの状況
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質疑応答
Q 読売
機能試験はどのくらい必要なのか
実際に1,500個を取り出して分析に回せるのはいつか
A 向井
まだ始まったばかりで推定は難しいが
2~3カ月はかかるのでは
大学にもっていっても
同じようなものがないと操作できない
10ミクロン近いものもあるが
数ミクロンは光学顕微鏡では扱えない
まずはテフロン上のものを移動できるか試験
本物でなくてサンプルで試験する
Q 日経サイエンス
B室は進んでないのか
A そう
1/20以降
大学への移送作業もあって
B室はもう少し先になる
Q 送り終わったのか
A まだ途中
移送の方法も含めて検討しているところ
Q 2月中には終わる?
A 1stラウンドの50個程度
その移送はまもなく終わる
2月末まではかからない
1stラウンドの試験結果を
LPSC ヒューストンで話してもらうのを優先に
Q 100ミクロン超の一番大きいものは送ったのか?
A まだ
Q 日経
マイクロマニピュレータの特徴は?
A 基本的には静電気をかけて粒子を移動する
それは通常のマニピュレータと同じ
具体的には静電気によって
電子ビームが影響される
バックスキャッタの電子
それが影響される
影響があるのかないのかから調べる
いまのところ顕著な影響はなさそうだと聞いている
Q 光学のマニピュレータとの違いは
A 詳しく知らないが
大きさはそれほど変わらない
操作するメカニズムは違う
環境も違う
電子顕微鏡は真空中で扱う
Q 共同
サンプルは
A 1/22はスプリング8に行って
そのあと筑波の高エネ研に
そこの放射光で
それ以外は
数個ずつだが希ガスの分析用とか
いま試験の準備をしているところ
Q どの大学にいつとかは
A いちいち出すのはどうかと思うので
控えたい
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