APUでメインマシンを更新(その1)
先日、「AMDのブロガー向け勉強会に参加」というエントリをアップしたが、じつはこのイベントの参加条件としては、もう1つ「受け取ったマザーボードとAPUを使ってPCを自作し、体験ブログ記事を8/26までに書くこと」というものがあった。というわけで、またしても締め切りギリギリになってしまったが、本エントリがそれになる。
○目的
まずは、何のためのPCにするか、ということから考えないといけない。仕事用マシンにするのか、TV用マシンにするのか、用途によって構成も変わってくるからだ。
私の場合、仕事用マシンがちょうど更新時期にきていたので、これに使いたい。ケースと電源はそれほど古くないので、そのまま流用することにする。
○使用機材
では、AMDからもらった機材を紹介。
APUは、Aシリーズ最上位モデルの「A8-3870K」だった。これは定格3.0GHzのクワッドコアモデルで、GPUには400コア/600MHzの「Radeon HD 6550D」を内蔵している。下位モデル「A8-3850」との速度差は0.1GHzだけだが、3870Kは”K”付きのBlack Editionになっており、内部倍率が可変。今回は仕事用マシンなので、速度よりも安定が第一。定格のまま使うが、オーバークロックに適したモデルである。
難点といえばTDPが100Wと少し高めなことくらいだが(とはいえ、高性能GPUを内蔵していることを考えればやむを得ない側面もある)、秋葉原での実売価格は1万円前後と、コストパフォーマンスは抜群だ。
動作クロック等のカスタマイズはAMDのWEBサイトから専用ツール「OverDrive」をダウンロードすればできるが、倍率を上げるだけでなく、下げることも可能。動作クロックの上限を下げて、省電力志向のマシンにすることも可能だ。
マザーボードは、GIGABYTE製の「GA-A75M-DS2」が入っていた。最上位だったAPUとは違い、こちらは廉価モデル。個人的には、もっと上のクラスの製品を買うことが多いのだが、もらったものに文句は言えない。スペックとしては、ディスプレイ出力にDVIとVGAしかない点が気に入らないが、このマシンはシングルモニタで使うので、とりあえず問題はない。廉価モデルとはいえ、A75チップセットなので、USB3.0ポートも2つ付いている。
メモリは、流用できるものがなかったので、新規に購入。せっかくなので、AMDブランドのDDR3-1600 4GB×2枚セットを選択した。PC DIY SHOP FreeTでの購入価格は4,580円だった。
ストレージは今更HDDでもないだろうということで、ちょうどプレクスターから発売されたばかりの新型SSD「M5 Pro」128GBモデルに決定。パフォーマンスに定評があるのはもちろん、5年という長期保証も魅力だ。ドスパラパーツ館での購入価格は11,480円だった。
○組み立て
(その2に続く)