【記事掲載】オールジャパンで挑む災害対策ロボット開発、実用化への道は?
MONOistに記事が掲載された。
あれから2年:
オールジャパンで挑む災害対策ロボット開発、実用化への道は?
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」で開発されたロボットを紹介したレポート。この名称からは分かりにくいが、要は事実上の原発ロボット開発プロジェクトである。
ところで記事を書いていて思ったのだが、メーカーさんには、開発した物や技術に対して、ぜひとも固有名称を付けていただきたい。面倒なら型番やコードネームでもいい。ちゃんとした名前がないと記事を書きにくいというこちらの事情もあるのだが、世間にアピールするためには、名前は重要だと思うのだ。三菱重工の「MHI-Super Giraffe(MARS-C)」なんかはすごくいい。これが「狭隘部遠隔重量物荷揚/作業台車」じゃあ、誰も覚えないだろう。
記事に書く機会はなかったのだが、昨年、千葉工大の小柳先生に、今回開発した「Sakura(櫻)」というローバーの名称について聞いたことがある。ご存じのように、千葉工大の、というか小柳先生が作ったローバーには、A、B、C…とアルファベット順に花の名前が付けられている。原発事故で有名になったQuinceは17番目のロボットということになる。このあたりのくだりは、MONOistの連載でも書いた。
Quince、Rosemaryと来て、次は「S」となるわけだが、「Sakura」に決めた理由は、「日本の復興予算で開発したロボットだから、次は日本の花にしたかった。桜は日本を象徴する花で、福島の春を迎えようという思いが込められている。あえて『櫻』という古い字体を当てたのは、古き良き福島に戻すんだという決意も表したから」とのこと。
漢字1つにも、これだけの思いを込めることができる。毎回考えるのは面倒かもしれないが、名称は大事にしたいと思う。