H-IIB・F2 打ち上げ後記者会見(第2部) 取材メモ
中村H-IIBプロマネ
打ち上げシーケンス
予測値と若干の差異はあるがほぼ予定通り
無事にHTVを分離
打ち上げは成功した
2号機では第2段を制御して落下させる実験
投入精度が良くて
周回してきた軌道
電力等
すべて正常
地上から許可コマンドを送信して
予定通り
1分程度
アイドルモード燃焼
ガス押しのモード
で正常に燃えたことをテレメトリで確認
計画通りに行われたと思っている
いまどこに落ちたか推定しているところ
ー
虎野HTVプロマネ
2軸制御
通信リンク
3軸制御の確立
HTV2の分離はほぼ予定通りにやってもらった
地球センサーにもとづく2軸姿勢
通信リンクの確立
分離後すぐに確立できた
米国のTDRS経由
15時1分
予定よりも相当はやく確立した
3軸は
15時36分
これも予定よりもかなり早い
現在はGPSを使って
自分の位置を把握しながら
高度調整マヌーバの準備
各部位の温度や圧力などを確認している状況
HTV2はすこぶる順調
ーーーーー
質疑応答
Q ?
制御落下
通信途絶の時間
成功したのか
A 中村
正確な時間は
把握できていない
正常だと聞いてからコマンド
燃焼も予定通り
実験としてはうまくいったと思っている
Q NHK
投入精度が良かった
具体的にはずれは
A 中村
ほぼど真ん中
ばらつきがない
高度300km
軌道傾斜角もノミナルど真ん中
Q 朝日
今回の打ち上げの感想
H-IIAとあわせて20回目
95%達成への評価は
A 中村
1号機のときは第1弾の燃焼試験から半年
あまり考える時間もなかったが
2回目 時間があったせいで
今回の方がが緊張した
成功してほっとしている
あかつきの件もあって
ロケット6号機から
ゼロじゃなくてかなりあって
私としてはプレッシャーだった
MHIや関係7社
H-IIA 20期がつの節目
我々に与えられた目標は20機で95%
6号機は失敗したが
ああいうことがないように
メーカーと一緒に
地上設備も含めたロケットシステム
きちっとしてないとできない
日ごろの努力が実った
嬉しく思う
これからも続けたい
Q ?
感想は
精度が良かった
調整が1つ不要に
A 虎野
緊張していた
H-IIBもHTVもノートラブル
私の経験では
飛ぶ前が順調だと飛んでからトラブル
そういうこともなくて良かった
軌道上
確立は早かったのは
投入精度が良かったから
Q ?
NASAからの評価
A 虎野
もともとHTV
NASAに相手にされていなかった
日本にそんな技術はないと
ほかにシャトルもプログレスもATVもある
HTVの力はいらないという話が昔あった
その後シャトルの退役
HTVへの期待が
反転したといっていいほど上昇した
A 中村
MHIとともに失敗しない努力
より信頼性の高いロケットを
Q 東京新聞
H-IIB 2連続成功 完成度は
A 中村
軌道精度もよくて
ロケットのシステムとして
完成度は
飛行後の評価をきちんとしないと何とも言えない
完成度をあげていきたい
Q ISS結合へ向けて意気込み
A 虎野
私は常々チームに言っているのは
自分を信用すること
これまで訓練してきたことを信頼すること
やってきた努力が実を結ぶと信じている
ISSへの会合にむけて
間違いなくやれると
Q 毎日
ISS接近へのプロセス
2日短く接近
投入精度が良かったことは寄与するのか
A 虎野
消費する燃料
予備を持っているが
一番外れたところが前提だったので
ど真ん中に入れてもらったらその分燃料がういた
再突入などで使える燃料の余裕ができた
Q 時間的な余裕ができたと
A 3軸精度の確立まで短時間ですんだ
それと燃料を使わずに済んだ
その2点
今後については
投入精度のおいしいところはいただいた
Q ?
燃焼
A 中村
最大圧力の2%
最後 圧力の傾きが弱いので
読み取りにくい
燃焼の予測に誤差が
その2点がある
これからデータを評価しないと分からないが
このくらいの誤差は許容できる
ー東京
Q 日経
宇宙開発委員会への報告
トラブルが少ない
最終的なトラブル件数は
A 中村
ロケットは説明したときから増えていない
A 虎野
HTVも同じ
射場に入ってから20件程度
ほとんど荷物のトラブル
HTV本体
Q 時事通信
落下は打ち上げからどのくらい
A 中村
8,000秒
2時間とちょっとで着水
Q ニッポン放送
水平展開
A 中村
あかつきは逆止弁が原因
故障の要因
我々のバルブも再評価
Q 大塚
ロケットについて
射場での準備作業で何か不具合は
A 中村
注水する系統
ガスで水を押し出す
漏れがあったりとか
設備のメンテナンス
宇宙センターも力を入れている
天候での延期があったが
ジャストオンタイム
ロケットはいつも新しいが
設備が古い
本番で出ないように日常のメンテナンス
ー筑波
Q 読売
ど真ん中
技術的な理由
偶然なのか
A 中村
2回とも真ん中は偶然だろうが
飛行解析で予測する技術
H-IIAも含めて20回目のフライト
データの積み重ね
うまくフィードバックして
精度良く飛行計画
そういうことの積み重ね
Q NVS
SRB-Aが分離するときにねじれて落ちたように見えた
A 中村
私も画像をみていつもと違うと思ったが
データの解析もできていないので
これからの評価になる
Q NVS
2段目がH-IIAとBで共通
ノウハウがどのくらい活かせるのか
A 中村
飛ばし方はH-IIA/Bで同じ
GTOや極軌道にも飛ばせるよう考慮して設計されている
H-IIAと同じと思ってもらって構わない
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