ホリエモン・トークライブ(ロケットの報告)

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新宿ロフトプラスワンで開催された「ホリエモン・トークライブSESSION 20 “はるいちばん”が北海道に吹いた! 『ホリエモンの宇宙論』出版記念」に行ってきた。出演者は、堀江貴文氏となつのロケット団のメンバー。私はログを取るのは半ば習慣になっているのだけれど、せっかくなので今回もここで公開する(レコーダーを聞き直していないので信頼性はその程度で)。

ーーーーーーーーーここから
写真
2/11の燃焼実験

牧野
ロケットは普段は横に置いて試験する
タンクも低く 作業しやすい

公開しろと言われてメディアに公開

笹本
最大27m部品が飛ぶ
30m離しておけば大丈夫と

堀江
植松電気の敷地
アーク1と2が研修所

僕らもアーク2に一室借りている
借り事務所みたいな感じ

あさり
笹本さんが広報担当

堀江
予備機と本番用

牧野
重心の位置
設計と実測で3cmしか違わなかった

堀江
CAMUIよりも細くて長い

牧野
パラシュートの開傘機構
白い円筒がカメラとセンサー

テレメトリは飛んだらダメだった

野田
地震にしては揺れ方が変だった

堀江
このカメラが高性能

笹本
地震から1時間以上立ってから
津波が来るから逃げろと

あさり
揺れた後にランチャーを立てている

あさり
この時点で津波が4mと実測ででてきてた

十勝沖が震源だと思っていた

堀江
ツイッターで東京が大変なことになっていた

野田
テレ東が速報を流したということで騒然

堀江
立派な管制塔があるのに全然使われてない

あさり
植松の人たちは
宿が避難区域になってしまったので帰れなかった

堀江
6時くらいに記者会見

3/11 報道も結構来たが
3月末の打ち上げにはほとんどこなかった

翌日7時に記者会見

野田
報道の人たちせっかくきたのに
何も見れないのは申し訳ないので公開した

あさりさんが画を描いたり

牧野
笹本さんはたまに間違える

堀江
東電で広報やればいい

牧野
上空使用が無理だと
打ち上げが中止に

堀江
2週間後の写真

野田
まさか2週間で復活するとは思わなかった

あさり
このタイミングを逃すと牧草地に人が入る
今年前半 これが最後のタイミング

野田
雪が完全に溶けている

あさり
翌朝はマイナス5℃

牧野
今年1月のカムイ
マイナス25℃

あさり
液体酸素のパイプが外側を通っている

牧野
2本あるのは
1本太いのでやるよりも抵抗が小さい

野田
カムイは中に燃料があるので
外側のパイプはない

上の黒いのがアクチュエータ
あれをひねると燃料が行く

ロケットが上がって探しに行くときに競争した
全力疾走で

あさり
次が3/26

笹本
ホテルは朝3時半出

堀江
僕は朝まで生テレビに出ていた

牧野
爆発する夢3回くらい見た

堀江
主任エンジニアだからね

牧野
だってどこが弱いか知っているから

堀江
初めて打ち上げるときに普通大地震なんてこない

野田
まさか天変地異で延期するとは

堀江
快晴で

絶対悪いことが起きるなと半分思ってて

あさり
完全に無風だったし

堀江
朝に行く便がない
十勝帯広は

成功でも失敗でも行くつもりだった

牧野
植松さんがなぜか
堀江さんが来る前に成功させるぞと意気込んでいた

堀江
いつもそれ言ってるw

野田
この日も絶好のコンディション

ライターとキーホルダーに見えるが
どっちもカメラ
どうみても盗撮用

堀江
ひどいよね
どこで買った?

野田
秋葉でヤマほど売っている

ただこれをロケットに付けて飛ばしている人は少数
ペットボトルロケットに飛ばしている人もいる

牧野
これは鈴木さん
植松のロケット担当

あさり
ふりだしが鰻屋で次がラーメン屋 その次がロケット

笹本
堀江さんがいないので俺がiPadで手順確認

堀江
iPadはロケットの手順読み上げ用としか思えないほどぴったり

野田
取り付けたら
スイッチが反対

ランチャーに入らなかった

次にエタノールを入れようとしたら
空気アナからぼこぼこ出てきた

笹本
斜めになっていて

牧野
地上では問題なかったが角度が86°
たった4°で問題が出た

牧野
ロケットやるときにチーフなんてやるもんじゃない
打ち上げが見れない

笹本
報道が500m
どう間違えても500mはとどかない計算

野田
風向きがこうでこう飛んでも報道には届かない
ボタンを押しているのは100m
ここは飛んでくる可能性あり

トラブルはあったが30分くらいで片付いた

堀江
魔法瓶で中が断熱

野田
ここで僕は待避

最後までいたのは
笹本さんとあさりさんだけ

笹本
最初はじょうごで入れるのに驚いた
じょうごでいいんだと

打ち上げ動画

よーく見ていると
そこから落ちてくるのが見える

野田
奇跡だよね

次は搭載カメラ

このピー音は探しやすいようにならしている

堀江
これで宇宙空間まで行きたいよね

笹本
500mに制限されている

牧野
技術者としては屈辱

あさり
カーリングだと思えば

つぎは盗撮用カメラ

堀江
パラシュートの展開が良く分かる

野田
キーホルダーカメラが上向き
ライターカメラは下向き
しかしライターカメラは寒くて動いてなかった

つぎはEX-F1

牧野
これのおかげでトラブルがあってもすぐ分かる
フォンブラウンに持って行ってあげたい

爆発はそれでも1コマしか写ってないけど

笹本
10倍速で手持ちで追いかけている
失敗したと思ったがうまく撮れていた

牧野
1段目のパラシュート 姿勢だけ保って落ちてくる
それからメイン
そうすると流されない

これがないと無人地域に綺麗に落とせない
今回は100m離れてなかった

堀江
では画像に戻ります

(会場から拍手)

?
お祭り気分
この後のカムイのことなんてどうでも良かったw

笹本
永田先生と握手
これは「おめでとう」じゃなくて「こちら側へようこそ」の握手

野田
打ち上げ前と打ち上げ後で顔が違うと言われた

牧野
カムイは川に浸かってた

堀江
次も俺が来てないときに上がりそうな気がする

朝まで生テレビのオファーをもう受けていたので変更できなかった

野田
風もないのでこれはもう打ち上げるしかないと

あさり
この後一世一代の演説が始まります

堀江
次の日 町長と焼き肉

あさり
これは夏の写真
堀江さんがちゃんと作業しているという写真

ーーーーーーーーーーー休憩

野田
今日は座席が華やか

堀江
いつもはもっと女性比率が高い 7:3くらい
これは課題だと思う

牧野
500kgの地上燃焼

野田
さっきのは100kg級
今度のはでかい

中居君が来る前の日に取ったヤツ

牧野
これは100kg級か
20秒

笹本
ロケット燃焼は体感で3倍になる

下から見たヤツはYouTubeにも上がってる

野田
いまのは上がったのとほぼ同じヤツ
20秒燃やしたことがあるので
2秒くらい平気だというのはあった

牧野
おもりを乗せたカメラが浮いた

500kgをバンバン流すので音楽が長くなった

笹本さんと2人で

笹本
液酸とエタノールを爆発させる実験

爆発しないだろうと甘く見ていた

牧野
ボンだと思っていたらバンだった

堀江
次は質問コーナー

Q あさり氏へ
ラジオマンと

Q 牧野氏へ
メンバーに加わった経緯は

A 牧野
もともと技術系で大学にいた
それからレコード会社
着うたサービスの立ち上げ

SSOを現地に見に行った
もともとロケットやりたかったが
バートルータンの顔を見たときに
個人でできるじゃんと思った
それで会社をやめて

河口湖のそばで借りて
推力30kgくらいのを作っていた

堀江
ロケットエンジン作りたいんだけど
人を紹介してといつも言っていた
それで牧野さんを紹介してもらった

牧野
ロケットに関係ないレコード会社の縁で

Q ロケットエンジンの部品で苦労したこと

A 野田
まともに話をしてくれない
ネット上で調べて片っ端から話を聞いて
4件に行った
3件には断られたが
あさりさんと笹本さんと行ったら引き受けてくれた

野田
この動画
爆発したが植松さんが一晩で直してくれた

Q 次の打ち上げ

A
7月末~お盆
高度が今の3倍くらい
1.6km前後
タンクを延長

野田
カムイを超えないでくれと言われている
超えてもいいと言われていれば超えられると思う

牧野
計算ヘタだから間違えるかも

野田
3.5mからちょっとだけ長く

燃焼時間は2倍ちょい
6~7秒くらい

堀江
それを海に向けて打つ

実験はテレメトリ系が目的

エンジンは100kg級で

牧野
全く同じ

Q 実際に作ってみて何か違った?

A 笹本
ロマンなんて持ってる?

A 松浦
現場に入れる意味は大きい

Q 野田指令はどうした?

A

Q 今後の機体の調達は?

A 牧野
大きなエンジンのはいまも植松内製ではない

次がこの180mmを使う最後では

液体は違うので設計は別にせざるをえない

同じ寸法なのは製造上の都合

野田
ゼロからやると
お金も時間もかかる

Q ソフトバンクはエネルギー事業を始めるかどうか

A 堀江
聞いてどうするんだw

孫さんは始めるでしょ
やるんなら1,000億くらいは出さないと

でもなんであんなに自然エネルギーに傾注しているんですか?

受けがあるというのは絶対にある

Q いつごろ人を乗せて飛ばせそうか

A 堀江
意外と早いと思う

そういえば野田さんはいつHTVに乗る?
乗って欲しいんだけど

野田
どういう方法にしても
自分でデザインしたのに乗りたい

堀江
ヒーローになれると思うが

初めて宇宙に密航したものとして

一番小さい宇宙船はどのくらいでできる?

野田
国で検討すれば最低限でも1トン

自分でやれば
数百kg
軽乗用車1台くらい

堀江
3段目 推力はどのくらい?

野田
500kgくらいは

堀江
あの500kgを

野田
200秒くらい

堀江
500kgの次は

牧野
(イラスト ロケットのコンフィギュレーション)
一番左が
全段1つずつで
衛星用

一番右が2.5段

堀江
一番左
1kg未満の衛星
上段は20kg級くらい

500kg級の次のエンジンが
推力5~10トンくらいになる

当然2段燃焼とか難しいのでガスジェネレータで

ターボポンプを作る計画がある
それが5~10トン級エンジンに搭載されれば人を打ち上げられる

1段目はそれを3~4本クラスタで
2段目はそれが1本
一番上に500kg

人一人が打ち上げられるくらい

牧野
機体はタンクが機体を兼ねる
インテグラルタンク

野田
カプセルはアルミに断熱か
FRPか

でもどっちかな

牧野
九州工大で講演をしてきたときのスライド

新しい実験場が
今月中に完成

堀江
今週の土日にはそっちの方で燃やす

あさり
同じ敷地内
隣の民家まで700m

牧野
そのかわりサイレンサーがしっかりしている

堀江
2mくらいのコンテナをつけて

上から出すように

牧野
L字型のものをつけて音を全部上に

堀江
この写真は電動アクチュエータ
半年無駄にした

牧野
この写真
アブレータ使ってないので綺麗な青色
アブレータを使うとオレンジになる

堀江
次はケロシンを燃やす

牧野
ケロシンというとカッコいいが灯油

堀江
30~100秒をどんどんやる
それとは別に100kgの海打ちをやる

次は10トン

冬は何をやろうか
500kgか

500kgの5秒は実績がある

牧野
間に合えば500kgの制御をしたい
3月のは空気で安定させるもの

野田
これは風任せ
それをコンピュータで

なぜかというと
かっこいいからではなくて
上に行くと空気がなくなる
いずれコンピュータで制御せざるを得なくなる

どうしても修得しないといけない

牧野
ゆっくりでもいいから制御する

上の方でくらっと来たら逃げるよね

野田
コンピュータで制御するのはとっても怖いこと
しかしいずれやらないと

牧野
雑食性のエンジンに
普通はRP1 ジェットエンジンよりもはるかに厳しい基準

野田
成分にうるさいのが米国系のエンジン
ロシアのエンジンははるかにロバスト

笹本
アポロのエンジンは特定の油田とか

野田
日石でもエネオスでも灯油を買ってぶち込めばいいようなものを

堀江
ガソリンスタンドにいってそのまま打ち上げたい

さっきのイラスト
一番左のが10mくらい

野田
12mまでにしたい
そうすると赤い旗を立てないでいい

堀江
福島原発の土地はいつ買うんですか?

僕らが一番苦労しているのが漁業権

Q 次に打ち上げる機体の名前は
はるいちばん2号機?
はるにばん?

A 野田
なつかぜだと長引きそう

小林
なつのロケット

あさり
なつの二番煎じ

野田
MLでも名前はどうするかという議論はあるが
決まってない

笹本
いい名前があれば提案して欲しい

Q 僕もロケットエンジンを作りたいが
どうしたらいいですか?

A 牧野
ロケットエンジンは車よりも一番簡単

野田
独学でロケットエンジンを作ったヤツって
知り合いだけでも片手じゃ足りないくらいいる

牧野
僕も独学

野田
意気込みさえあれば作れる
ただしリスクは

堀江
タイムラインのおさらい

軌道は
この3つのどれかになる

野田
僕は一番左

牧野
俺は一番右

堀江
一番右の方がジンバルもやりやすい

牧野
九州工大で
1,000万でなんとかしてくれと言われた
それなら一番左しかない

野田
小さい方が作りにくい
腕時計でもそう
小さいロケットエンジンを作れればコストは下がるが
小さいエンジンが作れれば一番左になる

牧野
燃料はいいんだけど場所が問題

野田
一番左のを1回打ち上げられれば
みんなが見る目が変わる

大きくても小さくても世間の受けは同じ
宇宙に行ったか行かないかだけで判断される

とりあえず1機上がれば
燃焼実験場に困る状況は解決される

それから一番右を作るのがいいのでは

堀江
ニーズ的には一番左が良さそう

野田
マイクロプロセッサのようなものが作りたい
コンピュータ 国しか持てなかったものが個人でも

堀江
ケータイを打ち上げたい

野田
一番の問題
タッチパネルを押す人がいない

カメラも付いているので写真も撮れる
GPSがあるので場所も分かる

送信機の出力
ケータイのは衛星のよりもでかい

放送衛星でも100Wくらい
低軌道 20mWくらいしかない

これが600mWくらい
30倍くらいでかい
電力的には送れるくらい

放射線が厳しいくらいで
本当にケータイみたいのが上がる

堀江
一番左か右
これが来年?

野田
まだ長秒時を狙う
100~200秒をやらないと

牧野
でも長秒時は見えている

エンジンよりも切り離しとか制御
面倒くさいのは

野田
次に大きなイベントは100kgを超える?

堀江
10kgを超えれば次は軌道

来年? 再来年?

牧野
じゃあ再来年かな?

あさり
新人の方が入る
2本柱

堀江
今日いないMさんは

あさり
水面下でどんどん人が入っている

堀江
次は来年か再来年には宇宙空間に行っていると
その1年後には野田さんがHTVに乗り込んで帰ってくると

笹本
誰が一番に乗り込むか…

牧野

笹本
体重的には一番有利だよね

堀江
そのときはダイエット競争に突入…

僕は今日宇宙論を政治家50人くらいに送った
森喜朗議員とかにも送った
こういうのも重要

笹本
無法者になるつもりはない
合法的に上げたい
法律を作って欲しい

堀江
宇宙活動法
アメリカではとっくにできていて
CCDev2で予算が

今回500m上げるのに
警察署と役場と航空管制
事前に話を通して直前にも連絡を入れる

笹本
消防署と漁協とかも

堀江
帯広空港は直前に民間機が入ってくることがあって

これが宇宙となると
数10カ所に話をしないといけない

野田
最初北海道に行ったとき
堀江さんをどうしても信用してくれない

しかし真面目にやっているところを見せて
雰囲気が変わってきた
やっと認められてきつつある

アメリカでは3kmくらいモデルロケットで簡単に

堀江
正直うらやましい

野田
今回も500mの寸止めで
20秒全部吹けば何km行けるかなと
6~7kmくらいはいけると

堀江
社会との共生というか
そっちのところが大きい
少しでおも事故を起こしてネガティブな印象を
もたせるとまた1年も待たされる

一番左でも右でも
1回上がれば環境は良くなる

野田
500mでも

牧野
HASTICも見る目が変わった

堀江
伊藤先生が最初に見学したときに
爆発した

野田
去年の話
目の前で爆発

堀江
今年はダメだなと言われて

野田
それから1年間リベンジで今回ちゃんと

堀江
これからもみなさん
いいものが見れるんじゃないかなと

情報は公開する
こういうイベントもまたやりたい

今度は植松さんの鈴木さんも呼びたい

500kg級の長秒時燃焼になると人の手では入れられない
30リットルくらいになる

野田
液酸を手動で入れる世界一は鈴木さん
エタノールは笹本さん

ホリエモンの宇宙論
堀江 貴文
講談社
図説 宇宙工学
岩崎 信夫,的川 泰宣,JAXA=
日経印刷

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