HTV2号機・記者ブリーフィング 取材メモ

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忙しいのでまたもや取材メモのみ。
すいませんね。。。

ーーーーーーーーーーーーーー

佐々木ファンクションマネージャ

飛行状況を説明する

ロケットの打ち上げ結果
天候判断で2日延期して22日

打ち上げ自体は非常にスムーズ
15分14秒後に分離

投入高度
計画200km、300km
過去の中でも最も精度が高かった

写真はかなり撮れているので
あとで見て欲しい


TDRSとのリンクも確立
スムーズだった

1時間後に完全に姿勢を固定

1回目の高度調整マヌーバ
計画通り

いま
遠地点320km、近地点313km

ISSを追いかける形で飛行中

打ち上げ後
最初の段階では
240°後ろを飛行していたが
現在は80°くらいまで接近している
1時間に2°接近

ある程度接近したあとに
ISSへの高度調整マヌーバ
明日実施する予定

主系とともに冗長系も点検
機体、地上システムともに正常


主要イベント

27日 15:08にISS後方に到着
20:45にキャプチャ

翌日28日 4時頃 ISSとの結合完了
21:30 ハッチオープン

2/1 暴露パレットを移設
その後いろんな作業

シャトルが来るのでHTVの位置を変えたり

シャトルの10日前後作業があまりできない
来た場合には最大60日の滞在

3/29 再突入

シャトルが4月以降になったときはもっと早く帰ってくる


飛行計画

現在は位相調整
追いかけている状態

この後第1回高度調整
最後に微調整の位相調整

第2回高度調整
高度がISS下方3kmに投入

それからISSに接近すると
通信を確立した上で第3回高度調整
一旦同高度に入れる

後方で停止
通信を行ってHTVをチェック
問題なければGO

一旦降りて最終接近
500m下方から接近
ランデブーセンサーで距離を測りながら徐々に上昇

チェックポイントで停止しながら

最終的な把持が20:45

初号機にスラスタ温度が高くなったが
そのときは300m地点で
いろんなデモを行った
そこで上昇した

今回は250mに位置を上げて
スラスタの負荷を下げる対策を取った


全体のスケジュール

先ほど説明したとおり

ーーーーーーーーーーーーーーーー
質疑応答

Q 日経
打ち上げが延期された2日の分は
何が省略

A 佐々木
ランデブーする軌道パターンは変わっていない
省略したのはいまの位相調整の期間

20日であっても
初期高度調整マヌーバの時間は変わっていない

位相調整の時間を短くしている

どうして短くできたか
高度を変更することによって
1時間に2°
接近速度が速くなって
それで早く追いつけることもできる

もともと初号機と同じ計画だった
今回の場合だと
一度ISSを追い越す計画だった
1週と2/3だったのが
追い越さないで早く接近するようにした

もともとチェック
まだ2号機なので
じっくりやろうと思っていた

延期は5日間まで可能

Q ?
初期高度調整も変わらないのは

A 間の期間を短縮した

Q 朝日
初号機のとき
接近のときにNASAから
慎重にと
今回は打ち上げが2日延期
追い越すのをやめた
NASAから何か話はなかったか

A 事前に5日間までは短くできることは
話してある
5日までは特に異論はない

ー東京

Q NHK
初号機 AI点から500m下方
デモ
今回は500mには入らないのか

A 同じように500m下方に入る
経路自体は同じになる

ただ前回は300mでいろんなデモ
上がったり戻ったりをやったが
今回はそれはない

Q ロボットアームの把持
うまくいかなかったときに
どのくらいウィンドウがあるのか

A 状況にもよるので
何分とかいが
基本的には
把持ポイントにいた場合には数分は
そのままで再トライができる

その後
一旦10mなり30mなりに戻ってから
再度接近することは可能

ただし飛行士の作業時間が長くなると
一旦諦めて離脱することになる

HTVとしてはずっと滞在することは可能だが
飛行士の勤務時間や体力の限界が先に来る

Q 27日には何回トライできるのか

A 飛行士がつかむ作業については
飛行士の体力が続く限りトライできる

しかしHTVに問題があれば
完全に離脱するので
数km離れたときには
その日はもう結合できない

Q トラブル対応のコマンド
中止コマンドを打った場合に再トライはいつになるか

A 今回はすぐ後ろにプログレスが来ている
その調整が必要になる
通常だと2~3日後に可能だが
そのときにちょうどプログレスが来る

Q 東京新聞
GPS相対航法
誤差はどのくらいあるか

A 相対航法だとかなり精度がいい
1mオーダーでは精度が出ている

Q 10mの把持地点での誤差は
どのくらい許容できるのか

A ISSとの約束では
数10cmのボックスに入れればいいことになっているが
センサーの性能ではcmオーダーで入れられる

Q 荷物の運び出しは2日から?

A 結合が28日
その後土日は飛行士がお休み

2/1に暴露パレットの移設
そちらが優先
荷物の運び出しは2日以降

Q 最初の入室は
中の様子を見るだけか

A 確認だけになると思う

Q 産経
キャプチャから結合まで
順調にいったばあい
くっつくのはいつくらい

A キャプチャ後
そばまで行くのは早いが
カメラによる点検などが入る

機械的に結合されるのは
翌日の午前1時くらいになる

Q そばには30分くらいでいくのか

A そばまでは1時間くらいでいく
その後
結合部に傷があると空気が漏れるので
点検を慎重にやる

Q 初号機のとき
AIから500m直下で止まって
そのご

A 500mではとまらない
500mを通過するイメージ
そこにいると燃料をたくさん食う
300mで停止

Q 初号機は300mだったが
2号機は250mで停止するのか

A そう
上がったり下がったりのデモもない

Q 250mに上げた理由は
スラスタの負荷を下げると

A はい

Q 時事
把持した後 結合まで
4ページの通りの流れか

A その通り

Q 毎日
余った燃料
何かに使うのか

A 往路については
接近に断念して戻る可能性もある
燃料を使う可能性もあるので
余ったからといって何かに使うことはない

ミッションが全部終わって
離脱して再突入
時間的に余裕があれば
何らかの試験を行うことは
可能だが
今回はミッション期間が2倍
運用チームの体力が限界

60日になると余力はないので
離脱したら速やかに落とす

Q 28日早朝にかけて
細かい段取りがある
うまくいっているかどうか
どのくらいで確認できるのか

A 広報
速報を出すタイミング
把持の時間とか
結合の時間とか

ボルトの固定が終わった段階でメールを出す
その後はすべて結合が終わったとき

4時前後くらいに完了の速報を出す

Q 読売
ISSへの接近
HTVは全部自律制御なのか
筑波からのコマンドなんか

A 基本的にはHTVが目標に対し接近
しかし勝手に進むと困るので
許可コマンドを出す

Q そのタイミングが

A その通り

Q 把持から結合までのアーム操作
何人がやるのか
マニュアルでやるのか
それとも自動か

A 操作するのは2人と決まっている
1人が主で1人がサポート
操作はマニュアルで

Q HTVを窓越しに見ながら
四角があうようにはめるのか

A 窓からも見えるが
カメラを見ながら

取り付ける部分にもカメラがついている
実際の位置を確認しながら操作する

マークを見ながらまっすぐに
はめられるか確認しながら確認

結合部分はCBM 丸い部分
ドアが四角

Q 結合部は多少ずれても入るのか

A 多少のズレは吸収するガイドがついていて
スムーズに結合できるようになっている

Q カメラはISS側か

A そう

Q 広報
プレスキットにあるが
実際に操作するのは
NASAコールマンと
ESA

Q 林
打ち上げが遅れたことで
チェックアウトを短く

項目自体は同じなのか
項目を減らしたのか

A チェックアウトの時間を縮めたわけではない
これ以上縮められないということ
チェックアウト自体は全く同じことをやっている

段取りは同じ
当初考えていた予備をなくした
チェックアウト自体は同じ

Q 初号機からの変更点
これから運用側にとって
一番クリティカルな部分はどれか

A 不安はないと言いたいところだが
現段階では全て正常
まだ直接通信はやってないし
GPS相対航行もやってない

最初に通信を確立して
GPS相対航法を開始するところ
それが一番クリティカルなところ

そのあとは
HTVとしては機能は前回と同じ

スラスタの対策はとっているが
負荷の高いマヌーバがある

その中で前回のような温度上昇がないか

Q ニッポン放送
搬入作業
順調にいったとき
正味どのくらいで終わるか

A シャトルなどがなければ
4週間もかからない
3週間強で終わる計画

何もなければ
2月後半には全て終わる

Q 今回初めて水を運ぶ
これまでと違うプロセスはあるか

A ランデブーに比べると
大きな変更はない

搭載場所を広くするために
隙間や通路側にも多く積んでいる
その辺の作業が加わるが
大変な作業ではない

Q 水だからといって特別な作業はないのか

A 水のパックを降ろすだけなので
特に違った作業があるわけではない

Q 読売
高度変更で接近速度を早く
高度を少し下げたという理解でいいか

A 通常は期間を短くするのは高度を下げるが
今回は一度追い越す予定だったので
それをやめた
その関係でスピードが遅くなった
2/3を5日間で
結果的に高度は上がっている

Q GPSの相対航法に切り替わる
ISSからの距離は

A 実際にはもっと早くできるが
23kmが通信開始
そこで確立
距離的には少し近い
時間は2時過ぎ

AIに入るまでは
絶対航法でできる
そこで相対航法の精度が悪くても
AIまではきっちり行く

相対航法の精度を確認してから
AIから出発
そこで最終チェック

Q シャトルが予定通り24日上がったとき
いつISSに到着
プログレスの到着はいつか

A いま一番の懸案だが
プログレスが30日にドッキング
HTVとしてはその期間をさけないといけない

次に来るのがATV
2/15打ち上げ
2/23ドッキング

その後シャトル
2/24打ち上げ
2/26ドッキング

Q プログレス もう1機は?

A プログレスはもう離れている

そのあと2/19にもう1機のプログレスが離れる
その代わりにATVがドッキング

3月 ソユーズが離れる

Q NHK
主なポイントのGO/NOGO判断
時刻は

A GO/NOGO ケースバイケースでやっている
確認してお知らせする

Q 東京新聞
スラスタの対策
初号機は何度まで上がったのか
対策としては温度センサーを変えたのと
300mを250mにしたのか

A 280℃まで上がった
300℃までは耐えられる

スラスタとしては問題ないが
センサーの接着温度が問題
それを変更

それと負荷を減らすために
250mにした

Q 異常がなければ何℃

A 当初の想定では200℃前後で止まると思っていた

Q スラスタ自体には変更はない?

A 変更はない
スラスタ自身は300℃でも耐えられる

Q 読売
真下に入ったとき
メインのスラスタは吹き続けているもの?

A AIに入った後は
メインは使わない
全てRCSで行う

メインエンジンを使うのは緊急離脱のときだけ
短く吹く

吹き方は
上昇するときは下向きのスラスタを吹く
その温度が上昇する

低い軌道だと前に進んでしまう
逆噴射を行う

それで接近していく

Q 毎日
HTVの向きが何カ所か変わっているが
これはどういうタイミング
なぜ必要か

A 250mあたりで向きが変わっているが

HTV用の通信アンテナが1つはおしりに付いている
後方から接近するときはおしりをISSに向けて
電波が繋がりやすいようにする

上昇して250mで180°回転
接近したときに緊急離脱する場合
後ろに大きく吹いて前に出るため
そのため前を向いている

Q AIに行く前にも向きを変えているが
それは絶対後方から相対航法に変えるタイミングか

A その通り
第3回マヌーバよりも前で

マヌーバ中は姿勢は変えないが
太陽電池
太陽のあたり具合がよくなるように
向きを回転させながら飛行

現在は180°回転した状態で飛行している

ー筑波

Q NVS
ドッキングポート
最初から上に付けないのはなぜ

A ロボットアームで把持するが
そのまま上に届かない
そのため1回下に付ける必要がある

18日に上に移設
シャトルが来ないとなれば
移設は行わない

ー東京

Q 東京新聞
結合作業 どんどん早まるのか
初号機の場合は
早く結合が終わったような

A HTVの接近
周回の中で
あまり時刻に変動はない

早くなりそうなのは飛行士の作業
訓練で慣れている
早く点検したりアーム操作が早いと
そこが早くなる

キャプチャまでの時刻はそのまま
その後の作業は飛行士の技量による

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