今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議 第4回会合

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3月30日、「今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議」の第4回会合が開催され、同日、泉政務官による記者ブリーフィングが行われた。以下にその内容をまとめる。

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泉政務官

今日は第4回の会合を開催した。
大変失礼ながら、私自身は別件で到着が遅れてしまった。
前段の部分の議論は聞けていないが、大体その後の説明を聞いて、
今日は特に新経済成長戦略の進め方というところにほとんど議論を使い、
そして今後のタイムテーブルの確認したということだ。
主にその2点について議論した。

新経済成長戦略の進め方については、
宇宙政策を成長戦略にのせていくときに、
各省それぞれから案が国家戦略の側に届いているという現状がある。
一方で、宇宙戦略本部があるということを踏まえれば、
やはり本部の中で調整しながら宇宙政策を一本にまとめて、
国家戦略のほうにお出しするのが全体の整合性から見ても
よろしいのではないかという指摘が有識者会議から出されて、
基本的に我々政務三役も同じ思いである。

各省からそれぞれ宇宙政策に関する新成長戦略のペーパーが出されているわけだが、
我々はいまそれを集約している。
それを我々自身でよく研究させてもらって、ここはひとつ
有識者会議の皆様にある種の旗振り役になってもらって、
広範な宇宙の専門家、
とくに基本計画にもとづくそれぞれの分野の専門家のかたに知恵を借りたい。
100人くらいの宇宙の専門家、利用・開発それぞれの専門家に集まってもらって、
タスクフォース会合を4/2~3に開催したい。

これは政府そのものの会合というよりは、
有識者会議の有識者のみなさんが新成長戦略に向けての宇宙政策をみたときに、
さらに整合性のとれた、より戦略性のあるものに、
大きく仕上げていくための取り組みであり、
自主的に開いて頂く形を考えている。
場所は東大の本郷キャンパスで行いたいということ。
これは政府の会合ではなく、あくまで有識者の皆さんの自主的な会合。
我々としてもぜひ取り組んでもらって、最終的に良いものを
有識者の先生方でまとめてもらう一助にしてもらいたい。
その動きについては了承した。

その会合を経て、おそらく何らかのペーパーが上がってくると思うので、
それを有識者会議の中で議論させてもらい、最終的には国家戦略のほうに
提出させていただく。

今後の有識者会議のスケジュールについては、
4/6 日本の宇宙開発体制について、何かしらの案を示してもらいながら議論
4/13 成長戦略についての提言の案が出てくる時期、それについて議論
今後のあるべき宇宙開発体制については引き続き議論
4/20 最終的な有識者会議の提言書について議論、検討

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質疑応答

Q 朝日新聞
タスクフォースの役割について
各省からの案をここで議論してまとめるのか

100人の専門家は大人数だが誰がどう選んだのか
もしくはもう決まっているのか

A 泉政務官
現在すべての方のお名前を出す状況ではないが
JAXAのかたもたくさんいる
あとは企業、各省庁の担当者にも声をかけている
実務的、専門的な話をしてもらうので、
有識者の先生方に人選は任されている

役割については
各省庁の方にも来てもらうので、
最終的には一本にまとめたい

Q 新しい提案が出されるというわけではないのか
すでに上がってきているということか

A すでに上がってきているものを
どうまとめるかという理解だ

Q 読売新聞
タスクフォースについて
松井座長の提出資料を見ると、
位置づけについて
中長期的が有識者、
短期的がタスクフォース会合とある
そういった役割分担か

A 泉政務官
そうなる

Q NHK
資料4-4 今後の議題について
4/6の宇宙開発体制案
有識者の先生が案を示して
それをたたき台に議論するのか

A 泉政務官
そういうことをイメージしている
もちろん宇宙庁という考え方や
いまの戦略本部でいかに政策立案を実施していくか
いまはいろんな意見が併存している状況
先生方から案を提示してもらう

Q 何か結論を出すのか

A 多分4/20の最終的な提言の中には
そういうものが入る
政策を実現する体制案などについて提言がなされるのでは

Q 東京新聞
今後の戦略本部の開催予定について
各省庁による会合の開催予定について
教えて欲しい

A 事務局
まだ決まっていない

Q 最終的な提言が決まった後に
戦略本部の会合が開かれて
総理も出席する流れか

A 泉政務官
このゴールを持ってして開くというところまで
まだ我々も決定していないが
いずれかの時期に本部会合は持ちたいと考えている
ただそう頻繁には持てないので、次の本部会合に
どこまでの荷物を載せていくのか考えたい

3/31追記
松浦さんのWEBサイトにも記事が掲載された。私の方はいつもながら単なる”取材メモ”なので記事と呼べるものではないのだが、松浦さんの方にはきっちり考察も書かれているのでそちらを参照するといいだろう。また、有識者会議の秋山先生のWEBサイトには、さっそくそれを受けて、返答が書かれている。そう、いま必要なのはこのスピード感なのだよな。

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