金星探査機「あかつき」報道公開フォトレポート(その1)
2010年3月12日、JAXA相模原キャンパスにおいて、金星探査機「あかつき」の報道公開が行われた。「あかつき」は今年5月18日の打ち上げが予定されており、搬出前に見ることができるのはこれが最後。前回の公開時には、一部のセンサーや太陽電池パドルなどが搭載されていなかったが、今回は、ほぼフライト時と同様の構成である。
前回のプレス公開については、以下の記事を参照。今回のプレス公開も、すでに各誌で報じられているので、そちらを見てもらいたい。ここでは、フォトレポートという形で、写真を中心に紹介してみたい。
JAXA、金星探査機「あかつき」をプレス公開
~“スーパーローテーション”現象の謎の解明に挑む
http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20091201_332700.html
JAXA相模原キャンパス。見学も可能だ | 必見はM-Vロケットの実機展示 |
あかつきの概要 | 主要諸元 |
搭載するセンサー | 射場でのスケジュール |
打ち上げ後の運用計画 | 公開された「あかつき」。製造はNECが担当 |
初めてセラミックスラスタを採用。従来の金属製よりも耐熱性に優れるメリットがあるほか、コストダウンにも繋がっている(前述の記事参照)。推力は500N | こちらの面は放熱面になっており、銀色の「OSR」(Optical Solar Reflector)と呼ばれる部分で太陽の光を反射するようになっている。右側に飛び出ている2つはスターセンサー |
姿勢制御用のスラスタ。下向きのノズルが推力23N、横向きの小さなものが推力1Nとのこと | 右側にも同じものが搭載されている |
上側には、横向きのスラスタはない | 右側も同じ。反対面も同じ構成だ |
主要なセンサーは、手前の辺に並ぶ。左側の突起物はローゲインアンテナになる | 反対側からの写真 |
これはミディアムゲインアンテナ。可動するそうだ | 上方にも同じものが搭載されている |
太陽電池パドルが畳まれているので、その下にあるハイゲインアンテナは隠されている。前回の公開では見ることができた | 右側が「あかつき」。左側は、相乗りする「イカロス」(IKAROS) |