第1回 ROBO-ONE Light 参戦結果

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3月20日(土)、川崎市産業振興会館にて開催された「第1回 ROBO-ONE Light」に参加してきた。これは、認定された市販機または1kg以下の自作ロボットが出場できる格闘技大会。ROBO-ONE本戦のレベルが高くなってしまい、初心者が参加しにくくなってしまったために、新たに設けられたカテゴリである。


私は、近藤科学の最新鋭機「KHR-3HV」で出場した。ちなみに、今までロボットサッカーはさんざんやってきたが、バトルに出るのは初めて。しかも、モーションはほとんど公開されているサンプルモーションのみで、練習も前々日に1回やっただけという、非常にナメた状態。試合をしながら、カンを掴んでいくしかない。

○1回戦 vs「梅・小鉢」(自作機)

初戦は、「梅・小鉢」が相手。正直、自作機で1kg以下というのは、かなり厳しい制限だ。KHR-3HVは1.5kgあるわけで、これだけ見ても、自作機にとっては厳しいルールであることが分かる。パワーで押して3-0で勝利。

○2回戦 vs「KHR-3HV」(KHR-3HV)

2回戦は同型機と対戦(名前も「KHR-3HV」とそのままだ)。レギュレーション上、改造は認められていないので、機体の性能は同じ。モーションもほとんど同じなので、あとは戦略と操縦技術の勝負となる。撃ち合いは危険なので、バックを取ることに終始した。待ち時間中に、横移動しながら攻撃するモーションを作ったが、これは全く「使えない」ことが判明。

○3回戦 vs「DAVID1」(Bioloid)

3回戦は、重量級のBioloidが相手。今回の大会は、韓国からの参加も多かったのだが(ほとんどがBioloidかTINYWAVE)、この相手も韓国からの少年だった。試合では、初めて先制されたけど、焦らずドローに持ち込んで(でも終了間際にバックを取ったのに、操作ミスで倒し損ねたので、ちょっと焦っていたのかも)、延長でなんとか勝った。危なかった。

○準々決勝 vs「磯工GUARDIAN」(KHR-3HV)

準々決勝は、またしても同型機対決。ここまでの3試合で、「バックを取ってからのダブルパンチ」が有効であることが分かったので、ここからはひたすら後ろを狙いに行く。2本をあっさり先制するが、そこから連取されて、試合は最後の1本勝負に。危なかったが、後ろに飛び込んでダブルパンチが決まって勝った。サッカーでは、残り時間を考えて逃げることもあるけど、バトルで逃げるつもりはない。結果的にピンチを招いたけど、自分のスタイルを貫けたのは良かった。

○準決勝 vs「christ-X」(TINYWAVE)

自分的にベストバウトはこれ。対戦相手は、これまで圧倒的な勝ち方をしてきた「christ-X」で、正直、勝てる気はしなかったのだが(オペレータは韓国の少年だったが、とにかく操縦がうまい)、素晴らしく試合に集中できて、3-0で勝つことができた。この試合では、1本目を取れたことが何よりも大きい。特に子供はイケイケドンドンになると手が付けられなくなるので、主導権を取れたのが良かった。1本目を取られたら、逆に0-3で負けたかもしれない。3-0という結果ほどの実力差はない。

○決勝戦 vs「fruit」(TINYWAVE)

決勝戦もTINYWAVEが相手。こちらも韓国の選手だ。1本目は飛び込みに失敗して先制を許すが、次のワンチャンスで後ろを取り、1-1の同点に。しかしその後、致命的な操縦ミスが出てしまい、決勝点を取られる。最後は逃げられて、1-2で負けた。勝てない試合ではなかっただけに、すごく悔いが残る。敗因は、前の試合ほど集中できなかったこと。これに尽きる。メンタル面を鍛え直して出直したい。

○まとめ

バトル未経験ながら準優勝できたのには、いくつかの理由が考えられる。

まず第一は、ロボットサッカーでの経験は豊富だったこと。なんと言っても、KONDO CUPの全大会(19回)、ROBO-ONEサッカーの全大会(3回)に出ている。サッカーでは、我々バンブーブリッジは、常にポジショニングを意識した戦い方をしている。いつも試合では狙った位置に走り込んでいるわけで、これはバトルでも同じだ。

そして第二は、KHR-3HVが強力だったこと。公認ロボットにはいろんな種類があり、パワーも重さもバラバラだが、最新鋭機だけあり、パワーは最強の部類に入るだろう。BioloidとTINYWAVEも強く、あわせて「3強」といった感じだったが、戦略次第で互角に戦えることは分かった。近藤科学が公開したバトル用のサンプルモーションが強力だったことも大きい。

第三はセコンド。チームメイトの梓さんが横にいて、試合中に指示を出してくれるので、冷静に戦うことができた(彼はサッカーでも司令塔)。各試合前には二人で戦略を考えていて、意思の統一も図っていた。チームメイトはありがたい。

付け加えるなら、組み合わせの運も良かった。何しろ、今回が初バトルだったので、圧倒的に経験が少ない。試合をしながら強くなっていったので、もし序盤に韓国勢と当たっていたら、負けていた可能性が高い。彼らは日本で合宿もしていたらしいし(なんと言っても、ベスト4のうち3チームが韓国勢だった)。

それにしても、バックを執拗に狙う戦い方をしていたのは多分ウチだけだと思うのだが、観戦していてどうか、という不安は残る。他の試合に比べ、派手さはないし、面白くなかったかもしれない。逃げているように見えても、じつは常に相手を倒しにかかっていたのだが、それが伝わったかどうか。

記事はマイコミジャーナルで掲載する予定。

One comment

  • 初めまして
    初めまして。
    九州・福岡の満天と申します。
    僕も近藤科学KHRロボットを購入しました。
    サンプルモーションでも十分戦えることがわかりました。
    結論として操縦練習を完璧にすることですね。
    それでは、また。

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